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野生生物センター改修 国頭 5月閉館、来夏以降に開館


野生生物センター改修 国頭 5月閉館、来夏以降に開館 リニューアルが決まった環境省のやんばる野生生物保護センター=15日、国頭村
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 【国頭】国頭村にある環境省のやんばる野生生物保護センター(ウフギー自然館)が5月6日から一時閉館し、来年7月以降にやんばる世界遺産センター(ウフギー自然館)としてリニューアルオープンする。現在の建物の内装を一新し、やんばるの森に生息する希少野生生物や、やんばる国立公園に関する展示を充実させ、世界自然遺産の魅力や価値を来館者に伝える。老朽化した建物の屋根や外装も改修する。
 改修後の施設では希少野生生物の解説や地域と森の関わり、外来種や密猟への対策などの展示内容を充実させる計画だ。希少野生生物や自然について紹介する数分間の映像を、来館者の周囲に配置された四つの画面で放映し、やんばるの森を訪れたような体験ができるコーナーの設置なども検討されている。
 総工費は今後実施する公告や入札に影響を与えることなどから、現段階で「公表できない」とした。同センターに併設されているやんばる自然保護官事務所は隣接する環境省の施設に移転し、野生生物の傷病救護などの業務は施設の改修中も通常通り実施する。
 やんばる野生生物保護センターは1999年4月に開館し、改修工事は2010年以来2回目となる。やんばる自然保護官事務所の成田智史企画官は「一時的な閉館でご迷惑をおかけするが、世界遺産の価値が分かる施設に改修するのでぜひ楽しみにしてほしい」と呼びかけた。 
  (武井悠)
リニューアルが決まった環境省のやんばる野生生物保護センター=15日、国頭村