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水かけ放置は「しつけ」 青森5歳児虐待死 常態化か


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 青森県八戸市で1月、宮本望愛(のの)ちゃん(5)が冷水を浴びせられ死亡した事件で、傷害致死の疑いで逮捕された母親菜々美容疑者(22)の交際相手関川亮容疑者(31)が、水をかけて放置する行為を繰り返していたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、両容疑者は「しつけだった」と供述している。
 こうした行為は昨年10月、望愛ちゃんの弟を含む4人で、現場となった八戸市の集合住宅で暮らすようになって始まったとみられる。また事件当日、菜々美容疑者は、望愛ちゃんが浴室に連れて行かれたことについて、県警の調べに「(いつもと)同じようなことをしていると思い、止めなかった」と説明していることも判明。関川容疑者による虐待が常態化し、菜々美容疑者が黙認していた構図が浮かぶ。
 県によると、八戸児童相談所が面接した昨年10月、関川容疑者は虐待について「しつけとしてげんこつすることはある」と話した。児相側がやめるよう伝えると「分かりました」と答えた。児相は11月に指導を終結した。