有料

反戦訴え40年、毎週金曜に行進 平和への思い新たに


反戦訴え40年、毎週金曜に行進 平和への思い新たに 核兵器廃絶や反戦平和を訴えデモ行進する関係者=16日、那覇市泉崎
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 毎週金曜の昼に県庁周辺をデモ行進しながら核兵器の廃絶や平和を訴える取り組みが17日、1984年の開始から40年を迎える。前日の16日には関係者約30人がデモ行進を行い、草の根の活動として連綿と引き継がれてきた歴史の重みを感じながら、反戦平和への思いを新たにした=写真。
 核弾頭を搭載した巡航ミサイルのトマホークが米太平洋艦隊に配備されることに反対しようと、県原水協と県統一連、県平和委員会の3団体が呼びかけ、1984年2月17日から毎週金曜にデモ行進を続けている。
 16日は開始から2067回目を数え、曇り空で強風が吹く下で約20分間に渡ってデモ行進した。核兵器廃絶の訴えに加え、「大浦湾の土砂投入反対」などとシュプレヒコールを上げて国による辺野古新基地建設の強行にも抗議した。医師の山里将進さん(80)はウクライナやパレスチナ自治区ガザでの紛争を踏まえ、「核戦争の危険性が非常に高まっている」と懸念する。「この運動に誇りと自信を持ち、核戦争を防ぎ沖縄が二度と戦場にならないよう頑張ろう」と参加者に訴えた。 (小波津智也)