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邦題批判で昨年中止に トランス書籍 来月刊行へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 心と体の性が一致しないトランスジェンダーに関する、米国のアビゲイル・シュライアーさんの著書「IRREVERSIBLE DAMAGE」の邦訳書を、産経新聞出版が4月に刊行することが5日、分かった。邦題は未定。同書は、KADOKAWAが「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」との邦題で刊行を予定していたが、「当事者の安全・人権を脅かしかねない」との抗議や、邦題への批判で、昨年12月に刊行の中止を発表した。
 産経新聞出版は「多くの人に読んでもらいたい内容であることはもちろん、米国のベストセラーが日本で発行できない状態であることに疑問を感じていたことから発行を決めました」とコメントした。既に交流サイト(SNS)で抗議、激励など、さまざまな意見が寄せられているという。
 インターネット通販アマゾンのサイトでは「あの“焚書”ついに発刊」などと告知されている。