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鳥山明さん死去 「かめはめ波」ハート直撃 突然の訃報、悲しみと感謝


鳥山明さん死去 「かめはめ波」ハート直撃 突然の訃報、悲しみと感謝 「Dr.スランプ アラレちゃん」(ⓒ鳥山明/集英社・東映アニメーション)
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 世界的な人気作品を次々に生みだし、活躍を続けていた鳥山明さんの突然の訃報が伝えられた8日、各地のファンやゆかりの地にはショックが広がった。「心に穴があいたよう」と惜しむ声が相次ぎ、「今後も作品を楽しみたい」と感謝を口にする人もいた。
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 鳥山さんの地元・愛知県で、アニメの「聖地」として知られる名古屋市中区大須。玩具店「JUNGLE」の店長大島豪さん(49)は子どもの頃から「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」の連載を楽しみにして育った。
 店には国内外から鳥山作品のファンが集まり、キャラクターの絵柄のタトゥーを彫って訪れる人も。大島さんは「地球上に鳥山先生のことを知らない人はいないと思うほどの人気だ。心にぽっかり穴があいたような気分だ」と話した。
 トレーディングカードを取り扱う「フルアヘッド大須店」の従業員可児陽さん(28)は、ドラゴンボールの単行本を何度も読み返してきた。「後世に残る色あせない作品なので、今はそれを楽しむことが追悼になるのかな」とつぶやいた。
 ドラゴンボールなどを連載していた週刊少年ジャンプの公式グッズを扱う東京都文京区の店舗にもファンが訪れた。同区の女性医師(45)は「初めて単行本を買った漫画はドラゴンボールで、全巻をそろえた。小学生の頃はみんなアニメを見て、かめはめ波のまねをしていた」と振り返る。
 鳥取砂丘がある鳥取県は、2023年にアニメ映画化された「SAND LAND」とコラボし、映画や県内観光のPRに取り組んだ。平井伸治知事は「これからも先生が著した物語を鳥取砂丘から守り育てていきます」とコメントした。