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「ありがとう伝えたい」 鳥山明さん死去 ファンら聖地へ


「ありがとう伝えたい」 鳥山明さん死去 ファンら聖地へ 漫画家鳥山明さんの代表作「ドラゴンボール」のキャラクター像の隣でポーズをとる男性=9日午前、東京都台東区
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 漫画家鳥山明さんの訃報に接した外国人観光客らが9日、東京都内にある代表作「ドラゴンボール」のキャラクター像の前や漫画専門書店に次々と訪れた。「一番好きな漫画はずっとドラゴンボール」「(自国でも)みんな悲しんでいる」…。世界的人気を誇る作品の生みの親をしのんだ。
 台東区のバンダイ本社前にはドラゴンボールの主人公、孫悟空の像が設置されており、台湾やメキシコなど世界各地から来たファンが思い思いのポーズで記念撮影。
 ポルトガルの男性(36)は「悟空が好き。子どもの頃からアニメを見て、ドラゴンボールはシリーズを全部見ている。ポルトガルでもみんな悲しんでいる」と悼んだ。
 妻と一緒に観光でポーランドから訪れたバルトス・ジムケビッチさん(37)は「悟空の決してあきらめない姿に引かれる。明日帰国する前に(像と)一緒に写真を撮りたかった」と語った。
 海外からも漫画ファンが集まる書店として知られる「COMIC ZIN秋葉原店」に、米国から来たショーン・ビショップオバーンさん(45)は「15歳で読んでから、ずっと一番好きな漫画がドラゴンボール。今はとにかくありがとうと伝えたい」と述べた。
 大型書店ではコミック売り場に追悼コーナーを設置。ジュンク堂書店池袋本店は、8日に死去が報じられた直後に鳥山作品の単行本などが並ぶ棚2カ所に「追悼 鳥山明先生」と掲示した。