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珠洲市110戸で断水解消 中心部、病院や避難所でも


珠洲市110戸で断水解消 中心部、病院や避難所でも 避難生活を送る石川県珠洲市立上戸小の水が使えるようになり、蛇口をひねる藤部富子さん=日午前
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 能登半島地震で大きな被害を受け、ほぼ全域で断水が続いていた石川県珠洲市で10日、市中心部の飯田町や上戸町の約110戸で断水が解消した。市中心部での通水は地震後初めてで、市役所や市総合病院、避難所になっている3小中学校でも水が使えるようになった。この日午前11時ごろ、避難所となっている市立上戸小でも水が出るようになった。家族4人で避難する藤部富子さん(71)は「水が出て感動。トイレが本当に不便で衛生面が大変だった。水を大事に使っていたので(蛇口から水が出た時は)もったいない気持ちになった」と話した。
 同病院では断水解消を受け、透析患者の受け入れを25日にも再開する予定としている。
 市によると、市の給水人口の約9割を担う宝立浄水場の復旧に加え、中心部で各家庭につながる配水管などの改修が進んだ。それでも全体の約95%に当たる約4540戸で断水が続くが、5月下旬までに多くの地区で通水する見通し。