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原子力と核廃止 那覇集会で訴え 平和運動センター


原子力と核廃止 那覇集会で訴え 平和運動センター 東日本大震災で犠牲となった人に黙とうをささげる集会の参加者ら=11日、那覇市の県民広場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄平和運動センターは東日本大震災から13年となった11日、原子力発電や核兵器の廃止を訴える集会を那覇市の県民広場で開いた=写真。主催者発表で約60人が参加した。参加者らは自然災害が相次ぐ中、原発の再稼働が進む現状に危機感を示した。
 県原爆被爆者協議会の大城智子理事長(83)は、4歳の頃に暮らしていた長崎県で被爆した過去を振り返り「いかなる戦争にも反対し、被爆者を作らないことが願いだ。人類と核は共存できない」と強調した。
 山内末子県議は、うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地へのミサイル部隊配備計画に触れ「災害が多い国内では、防衛より防災に予算を充てるべきだ」と主張した。
 名古屋学院大の飯島滋明教授は、岸田政権下での原発再稼働の動きに危機感を示し「人間の力で核を制御できない。子どもたちの未来を奪ってはいけない」と述べた。
 集会の冒頭では震災犠牲者に黙とうをささげた。  (渡真利優人)