有料

宮崎監督「良かった」 山崎監督、会場で「やった」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米アカデミー賞の長編アニメーション賞に輝いた「君たちはどう生きるか」の宮崎駿監督(83)は11日、受賞の知らせに「良かったです」と興奮気味に語ったという。
 映画を製作した東京都小金井市のスタジオジブリは歓喜に包まれた。宮崎監督は姿を見せなかったが、鈴木敏夫プロデューサー(75)が記者会見。本人に電話し「おめでとうございます」と伝えると監督から「『お互いさまです』と返ってきた」と、うれしそうに話した。
 今作は宮崎監督が、13年の長編アニメ製作からの引退発表を撤回して臨んだ。鈴木プロデューサーは、監督の「みっともないのは分かっているが、もう一本作りたい」との強い思いがあったと説明。次回作は白紙としつつ「短編映画をやってほしい」と熱を込めた。
 「君たちは―」の主題歌を担ったシンガー・ソングライターの米津玄師さんはX(旧ツイッター)に「偉大な作品に関われたことを誇らしく思う」と投稿した。
 一方10日(日本時間11日)に米ロサンゼルスで開かれた授賞式では、アーノルド・シュワルツェネッガーさんとダニー・デビートさんが視覚効果賞の受賞作「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」を発表すると、客席から大きな歓声が上がった。山崎監督は、ノミネート時の心境をボクシング映画「ロッキー」の主人公に例え「ウィー・ディド・イット(私たちはやった)」と英語で喜びを表した。(ロサンゼルス、東京共同)