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小林製薬本社で聞き取り 厚労省・大阪市 管理体制確認か


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 厚生労働省と大阪市は6日、小林製薬の「紅こうじ」サプリメントを巡る健康被害問題を受けて、大阪市にある本社で聞き取り調査をした。市が明らかにした。同社が1月に最初の被害を把握してから記者会見で公表するまで約2カ月を要した経緯を含め、危機管理体制を確認する狙いとみられる。
 市によると、調査には厚労省と市の職員3人ずつが出席し、約2時間実施した。小林製薬には1月15日、サプリとの関連が疑われる症状で入院した患者がいるとの情報が寄せられた。小林章浩社長も2月6日に事態を把握したものの、使用停止を呼びかけたのは3月22日だった。
 市によると、今回の聞き取りは食品衛生法に基づくものではなく、任意調査の扱い。再発防止につなげる一環で、商品数が急増する「機能性表示食品」が原因と疑われる死者が5人に上った事態を踏まえたもようだ。
 厚労省と市は3月30日、大阪工場を立ち入り検査した。