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公表の遅さに憤り 1月以降も摂取の男性


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 「健康被害の懸念があると分かった段階で、一刻も早く使用中止を伝えるべきではなかったのか」。小林製薬の「紅麹(べにこうじ)コレステヘルプ」を3年近く摂取した岡山市の50代男性が憤りをあらわにする。同社が健康被害を把握したと説明した1月以降も摂取を続けたという。
 3月22日夜、小林製薬の記者会見を取り上げたニュースを見た。1月に被害を確認したとの説明に「なぜ2カ月も対応しないのか。顧客の目線に立っておらず、ひどすぎる」と怒りを覚えた。
 サプリメントは広島県に住む母親も摂取。母親は疲れやすくなったり、手にむくみが出たりするような感覚を覚えているといい、不安が募る。
 現時点で男性の体調に異変はないというが「今は大丈夫でも、腎臓の機能低下が原因で今後何か症状が出る可能性があるのではないか」と吐露する。摂取者全員への丁寧な説明と対応を小林製薬に求めた。