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嘉手納外来機 離陸で爆音 F35Aなど 屋良で最大値99デシベル


嘉手納外来機 離陸で爆音 F35Aなど 屋良で最大値99デシベル 嘉手納基地を離陸する外来機のF35A=9日、嘉手納基地
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 【中部】米軍嘉手納基地で9日正午ごろ、老朽化したF15戦闘機の退役に伴い暫定配備中の外来機F35Aステルス戦闘機、F22Aラプターステルス戦闘機、F16C戦闘機などが相次いで離陸した。同時間帯から周辺の空は激しい騒音に見舞われ、嘉手納町屋良で午前11時52分に最大騒音値99・1デシベルを計測した。暫定配備以降、嘉手納基地周辺での騒音が激化している。
 F16Cは午前11時54分以降8機が離陸し、午後1時36分までに帰還した。訓練空域や飛行ルートの確認などをしたとみられる。F35A、F22Aは正午ごろに離陸し、ローアプローチと呼ばれる、滑走路上を着陸せずに低空で通過する訓練を繰り返して激しい騒音を発生させた。
 同日は外来機のF15Cイーグル戦闘機2機が離陸し、嘉手納に暫定配備の同型機すべてが帰還した。
 2022年11月からの暫定配備による騒音の激化を巡ってはこれまで、嘉手納町議会、北谷町議会が外来機飛来や暫定配備の中止、航空機騒音規制措置の順守などを日米に求めてきた。2町と沖縄市がつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)はF35の運用中止を求めている。 (石井恭子)