沖縄セルラースタジアム那覇で10日に行われた第71回県高校野球春季大会決勝のスタンドでは、興南やエナジックの選手の家族や野球部員らが熱い日差しの下、熱い声援を送った。ピンチをしのいだり、得点圏にランナーが進んだりすると、スタンドから大きな指笛と力のこもった拍手が起こり、球場は熱気に包まれた。 (1面に関連)
九回裏、エナジックの応援スタンドは空気が張り詰めた。2―0でリードするが、2死一・二塁のピンチ。内野ゴロで打者がセーフになったが、送球の間に本塁を狙ったランナーを冷静にアウトにした。勝利の瞬間、応援スタンドから「やったー」と歓声が起こり、ハイタッチして喜ぶ姿があった。
エナジック野球部保護者会の松田友希さん(52)=嘉手納町=は初優勝に「本当にうれしい」と笑顔を見せ「選手が緊張感のある接戦を体験したことは良いこと。九州大会でも持ち味の機動力を生かした攻撃をしてほしい」とエールを送った。
興南の前原裕樹選手の母千登勢さん=中城村=は「ヒットの数は興南が上回っていた」と悔しがった。夏の甲子園出場を懸けた夏季大会に照準を合わせ「雪辱を果たしてほしい」と選手に期待した。 (狩俣悠喜)
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接戦に指笛、拍手 春季高校野球、会場熱気
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琉球新報朝刊
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