著書「ハーレムの熱い日々」などで知られる写真家の吉田ルイ子(よしだ・るいこ、本名類子=るいこ)さんが5月31日、胆管がんのため死去した。89歳。北海道出身。
朝日放送アナウンサーなどを経てフルブライト留学生として渡米し、フォトジャーナリズムを学んだ。ニューヨークの黒人が暮らす貧しい地区での交流を写真に収め、文章でつづった「ハーレムの熱い日々」を1972年に刊行、注目された。
2002年には、平良とみさんや瀬戸内寂聴さんなど年を重ねてきた女性たちの姿を写し出した写真展「華齢な女たち」を那覇市内で開催した。
89年に日本ジャーナリスト会議(JCJ)特別賞を受賞。
(共同通信)