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奨学生から不正徴収 日大重量挙げ部、私的流用


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 日本大は12日、重量挙げ部で昨年までの10年間にわたり、金銭の不正徴収があったと発表した。部の幹部が指示し、入学金・授業料の一部または全部を免除されている奨学生の部員から、全額を徴収。幹部が免除額相当分の多くを私的に使っていた。大学は被害回復に向けた手続きを開始。部員が被害者であることを考慮し、部の活動は継続する。幹部の名前や役職は明らかにしていない。
 大学によると、重量挙げ部は入部予定の奨学生の保護者に対し、入学金・授業料の免除は「2年目から」などとする虚偽の入学案内や請求書を送付。入部金と同時に、本来免除されるべき入学金・授業料を部の口座に振り込ませる悪質な手口だった。日大の重量挙げ部は五輪選手を輩出している強豪。パリ五輪でもOBで男子102キロ超級の村上英士朗選手(いちご)が日本代表入りした。