米兵による性的暴行事件が相次いで発覚したことを受け、事件に抗議する県民大会の実現を目指す、県女性団体連絡協議会(女団協、伊良波純子会長)は7日、協力して大会を開催するよう那覇市議会と那覇市に要請した。市議会で対応した野原嘉孝議長は「要請内容を各議員に伝えながらどのような形で最善の策がとれるか議論したい」と述べた。
野原議長は県市議会議長会の会長も務めており、8月14日に開催する総会で要請内容を各市議会議長に共有すると述べた。那覇市議会では、6月定例会最終本会議で、米兵事件に対する抗議決議と意見書を全会一致で可決した。決議を念頭に野原議長は「絶対に同じことが起こらないように手だてをどうしていくか、全力を挙げて汗をかきたい」と語った。
女団協はこれまでに県議会議長と各会派に協力を求めたほか、那覇市議会以外の市町村議会には要請書を郵送する。女団協の要請行動に対して7日時点で17の団体が賛同している。市議会の要請には賛同団体のフェミブリッジ沖縄の高岡直子さんも参加した。高岡さんは「議会や市町村が動くことで、子どもたちに、大人は自分たちを守ってくれる存在であることを見せないといけない」と語った。
(吉田健一)