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強弱を付けて 力の配分大事 最高部門


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 全体的にハイレベルだった。「諸屯」は3曲構成の14~15分ある大曲でスタミナが必要になる。最初から最後まで同じ力で吹かずに、入羽の「しょんかねー節」まで余力を残して。強弱を付けて曲想を表現する意味でも、力の配分を大事に。
 「諸屯」は静かな曲だが笛の音が少し大きかった。力まずにしんの効いた音を静かに出すよう研究して。じわりと盛り上げる、ふわっと蒸らす表現が素晴らしい人もいた。
 クライマックスの部分の掻音(かちうとぅ)を入れるか入れないかで表現が変わってくる。歌っている通りに笛を入れるよう師匠は指導してほしい。曲想の思い入れをさらに強くして表現してほしい。
 (東江司、我那覇常允、座波雪子、真地利尚、宮城英夫)