沖縄本島沖で漁船炎上、沈没　7人救助、1人不明

　第11管区海上保安本部によると、30日沖縄本島から南東に約460キロ付近の海域を航行中の漁船「第八光栄丸」（19・87トン）が炎上し、同日午後1時50分ごろまでに沈没した。乗組員8人のうち7人は救助された。命に別条はないという。機関長の男性（69）＝宜野湾市＝が行方不明で、捜索を続けている。11管は遭難の経緯や出火の原因などを調べている。　

　同日午前5時55分ごろ、第八光栄丸から発信された遭難信号を、同船が所属する県近海鮪漁業協同組合が受信した。11管所属の巡視船と航空機が捜索に当たった。同日午前11時45分ごろ、遭難現場付近の海域で第八光栄丸の乗組員7人が搭乗した救命ボートを発見。近くを航行中のバミューダ籍の液化天然ガス輸送タンカーが同日午後3時20分ごろまでに救助した。巡視船による男性の捜索は夜間も継続した。

　タンカーに救助された乗組員は11管の巡視船に移乗し、31日にも本島に戻る予定。第八光栄丸は8月8日に那覇市の泊漁港を出港し、9月8日ごろに同港に帰港する計画だった。