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<訃報>安里英子さん死去 作家・詩人、恨之碑の会共同代表 山之口貘賞受賞者 


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<訃報>安里英子さん死去 作家・詩人、恨之碑の会共同代表 山之口貘賞受賞者   安里 英子さん
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 NPO法人「沖縄恨(ハン)之碑の会」共同代表で作家・詩人の安里英子(あさと・えいこ)さんが18日午後11時46分、脳出血のため西原町の病院で死去した。75歳。那覇市首里寒川町出身。自宅は南城市佐敷津波古。葬儀は近親者で行う。喪主は長男和晃(わこう)さん。

 琉球弧の島々を回り、リゾート開発や御嶽(うたき)、聖域などをテーマに取材。1992年に著書「揺れる聖域」が第5回地方出版文化功労賞次席となった。98年に第2回女性文化賞を受賞。「あさとえいこ」の筆名で詩人としても活動し、2017年に詩集「神々のエクスタシー」で第40回山之口貘賞を受賞した。

 「恨之碑建立をすすめる会沖縄」共同代表として、沖縄戦で亡くなった朝鮮半島出身者を慰霊する「恨之碑」の建立に取り組んだ。2006年に碑が読谷村瀬名波に建立された後、碑の維持管理や追悼会などをする沖縄恨之碑の会の共同代表を務めた。(伊佐尚記)