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<訃報>稲福日出夫氏死去 74歳・沖国大名誉教授


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 沖縄国際大名誉教授の稲福日出夫(いなふく・ひでお)さんが23日午前1時42分、肺がんのため宜野湾市の病院で死去した。74歳。宜野湾市出身。自宅は北中城村安谷屋。告別式は28日午後1時半から2時15分、宜野湾市普天間1の27の11、普天満山神宮寺で。喪主は長男兼藤正一郎(かねふじ・しょういちろう)さん。

 法史学・法思想史の研究が専門で沖縄国際大沖縄法政研究所所長や同大図書館長を歴任、2019年同大を退職。沖縄法政研究所所長在任時の2015~16年には、日米両政府が推し進める辺野古新基地建設問題を巡り、琉球新報共催の「戦後70年」連続企画で、「『基地の島』沖縄が問う―『辺野古移設問題』を考える―」「『国境の島』沖縄が問う―自衛隊配備を考える―」「『観光の島』沖縄が問う―観光の未来を考える―」シンポジウムを開催した。15年、同大の教員に呼びかけ、安保法案の廃案を求める声明も出した。教員有志60人余が賛同し、「軍隊は住民を守らない」と訴えた。北中城村文化協会元会長。