沖縄県企業局は1月31日、昨年11月から水道用水の供給を開始した伊平屋村で、供給開始を記念した式典を開いた。
伊平屋村では浄水場を新たに建設し、昨年11月30日に水道用水の供給を開始した。新しい浄水場は建設費約41億円、処理能力は1日当たり800立方メートル。水源地から取水し、浄水した上で配水池に供給するまでを企業局が担う。
式典では、照屋義実副知事が「用地の確保、施設整備などに協力いただいた伊平屋村、関係者の皆さまに心からお礼を申し上げる」と述べた。
離島県の沖縄では、安定した水源の確保が難しいことなどから、離島自治体で沖縄本島に比べて割高な水道料金や給水制限などの課題がある。
課題の解消に向けて、県企業局が水源から浄水処理までを担って水道用水を供給する水道広域化を進めている。2016年度に事業に着手して以降、粟国村、北大東村、座間味村の阿嘉・慶留間地区、伊是名村、南大東村へ水道用水の供給をしている。
(沖田有吾)