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先島のPAC3 撤収準備始まる 北朝鮮衛星で配備


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 北朝鮮による人工衛星発射に備えて防衛省・自衛隊が先島諸島に展開している航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)部隊について、一部の撤収に向けた作業が6日までに始まった。複数の関係者によると、宮古島市や与那国町で関連機材の撤収作業が確認されている。

 政府関係者が昨年12月、迎撃態勢を敷くため必要な部隊を残し、展開部隊を半分に減らす方針を示しており、その一環とみられる。

 PAC3部隊は北朝鮮が衛星発射を予告し、昨年4月22日に防衛相が破壊措置準備命令を出したことを受けて宮古島市、石垣市、与那国町に展開していた。北朝鮮は昨年5月、8月、11月に南方に向けて衛星を打ち上げたが、落下物は確認されておらず、破壊措置は実施されていない。