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海自無人機 鹿屋で試験運用/中国念頭に日米で監視強化


海自無人機 鹿屋で試験運用/中国念頭に日米で監視強化 海上自衛隊が公開した大型無人航空機シーガーディアン=2023年6月、青森県の八戸航空基地
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 木原稔防衛相は16日の閣議後記者会見で、海上自衛隊が昨年5月から青森県の八戸航空基地で試験運用している大型無人航空機シーガーディアン(MQ9B)に関し、今年4月以降、鹿児島県の海自鹿屋航空基地を拠点に試験運用を計画していると明らかにした。
 4~6月に3回程度離着陸し、7~9月には東シナ海での模擬的な警戒監視を3回程度する予定だとしている。
 米軍は2022年11月から1年間限定で鹿屋に武器搭載可能な無人機MQ9を配備。昨年秋、嘉手納基地に拠点を移して運用を続けている。日米は南西諸島周辺で連携して、中国を念頭に置いた無人機による監視体制の強化を図るとみられる。
 木原氏は試験運用の狙いについて「有人機で行う警戒監視の一部を代替できるかどうかの検証が目的」と述べた。

海上自衛隊が公開した大型無人航空機シーガーディアン=2023年6月、青森県の八戸航空基地