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抑止力、港湾整備に期待 石垣市長 指定に「合意」


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 【石垣】政府が防衛力強化のために進める「特定利用空港・港湾」事業を巡り、石垣市の中山義隆市長は1日、市役所で会見し、国による石垣港の指定に「同意」したと表明した。自衛隊や海上保安庁が港を円滑に利用できるようになることでの抑止力向上、市が進める港湾整備計画への予算配分に期待した。
 市民の中に有事の際の攻撃対象になるのではとの不安があることについては「現状と差はない」とリスクが高まることはないとした。自衛隊や海保はこれまでも港湾を使用しているとして「使用が増えるとは考えていない」と述べた。
 中山市長は特定利用の指定に向け、これまで国側と複数回にわたり調整し「ぜひやってほしい」と前向きな考えを伝えてきたと、経緯を説明した。
 (照屋大哲)