「特定利用」指定求める意見書可決 空港と新港湾 沖縄・与那国町議会


「特定利用」指定求める意見書可決 空港と新港湾 沖縄・与那国町議会 与那国町議会(資料写真)
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 【与那国】沖縄県与那国町議会(崎元俊男議長)は14日の6月定例会最終本会議で、与那国空港と比川新港湾を「特定利用空港・港湾」に指定するよう求める意見書を賛成多数(賛成5、反対2、退席1)で可決した。

 宛先は防衛相、国土交通相、県知事ら。特定利用の指定を求める意見書の可決は県内初とみられる。

 町が国に建設を要請している新港湾と与那国空港について「有事や災害の際、住民の全島避難のために欠かせない」と指摘。整備することで観光産業の拡大や町の自立発展も期待できるとして指定するよう求めた。

 糸数健一町長は2022年9月に与那国空港の滑走路拡張や港湾の新設を国側に要請。現在2千メートルの空港滑走路を西へ500メートル拡張して2500メートルにするほか、島の北側にある祖納港に代わり、南側の比川地区に港湾を整備することを求めていた。

 国が与那国空港を指定するには管理者である県の同意が必要となる。県は特定利用空港に関して、賛否を示していない。