有料

歴史忘れてはならぬ 額賀福志郎衆院議長 あいさつ(要旨)


歴史忘れてはならぬ 額賀福志郎衆院議長 あいさつ(要旨) 沖縄全戦没者追悼式であいさつする額賀福志郎衆院議長=23日午後0時51分、糸満市摩文仁の平和祈念公園(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 先の大戦では、沖縄において凄惨(せいさん)な地上戦が繰り広げられた。「平和の礎」に刻まれた20万人以上の名前を前に、全ての方がかけがえのない日々を過ごされていたことを思う時、胸が張り裂ける思いだ。
 終戦後の沖縄は米国の施政権下に置かれ、土地の収用が行われた。一定の整理・縮小が進められているものの、いまだ日本国内の米軍基地の約7割が集中し、県民に過重な負担を強いている。我々国会議員は、こうした沖縄の歴史の上に、現在の我が国が享受している平和と繁栄があることを忘れてはならない。沖縄戦から79年を迎え、県民の中で戦後生まれが約9割を占める中、沖縄戦の悲劇を繰り返さないため、戦争の悲惨さや平和の尊さを次の世代にも伝承していくことが我々に課せられた責務だ。