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米海兵隊も無人機MQ9配備へ 嘉手納基地に 6機以下を約1年 県は見直し要求 沖縄


米海兵隊も無人機MQ9配備へ 嘉手納基地に 6機以下を約1年 県は見直し要求 沖縄 米軍の無人偵察機MQ9=2023年12月、沖縄県の米空軍嘉手納基地
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米海兵隊は近く、米軍嘉手納基地に無人機MQ9リーパーを一時配備する方針を固めた。米軍から説明を受けた防衛省が23日、県や沖縄市、嘉手納町、北谷町に伝えた。配備起点を明示せず「約1年間」と説明。機数は「6機以下」とし、特定していない。関係者によると、既に機体を嘉手納基地に運び込んでいる。

 県は嘉手納基地に他の無人機が配備・一時配備されていることと併せて計画見直しを求めている。

 防衛省によると、一時的に配備されるのは米ハワイを拠点とする機体で、軍人数人と整備支援業者約20人を伴う。米軍は既に一時配備に向けた準備を進めている。

 武装可能な機種だが、防衛省は「武装化の計画はない」と説明した。近隣住宅地から離れた場所に駐機場を設ける計画。早朝や夜間に飛行する運用も想定される。

 MQ9は「刈り取るもの」「死神」を意味する「リーパー」と呼ばれる。嘉手納基地には、米空軍のMQ9が2023年10月から配備されている。期限は定められていない。今年5月からは米海軍の無人機MQ4トライトンが10月まで一時配備されている。

 (明真南斗、知念征尚)