15日公示、27日投開票の衆院選に向け、県内でも選挙ポスターの掲示板の設置が進んでいる。解散から公示まで6日しかなく、週末も設置作業をする自治体も少なくない。371カ所の掲示板を設置予定の那覇市では、「なんとか公示日までに終わらせなければ」と急ピッチで作業を進め、14日までの設置完了を目指す。
「公示日を迎えて、ポスターを張る掲示板がない、というわけにはいかない。14日までに終わるよう、業者の方には本当に頑張って進めてもらっている」。11日、那覇市選挙管理委員会の担当者はこうもらした。
石破茂首相の解散日程の表明後、那覇市で関連する予算が専決処分で成立したのが7日。予算が成立してから掲示板を設置する業者と契約し、8日から設置を開始した。6月16日に投開票があった県議選では、5月に設置式を実施し、マスコミの取材を受けたが「今回は時間的な余裕がなかった」と明かす。
公職選挙法は、選挙運動用のポスターの掲示は地方自治体が設置した公営掲示場のみと定めている。県内では宜野湾市や南城市など、すでに設置を終えている自治体もあるが、週末も作業を進める自治体も目立つ。与那国町の担当者は「予算措置が必要で、掲示板設置の業者に委託する時間がかなりタイトだった」とこぼした。
(慶田城七瀬、前森智香子)