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【衆院選公示】候補者、各地で第一声 「生活守る」「平和実現」訴え 沖縄1~4選挙区


【衆院選公示】候補者、各地で第一声 「生活守る」「平和実現」訴え 沖縄1~4選挙区 ガンバロー三唱で気勢を上げる支持者ら=15日午前9時41分、那覇市の県民広場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 政権選択選挙である衆院選が15日、公示された。県内4選挙区から16人が立候補を届け出て、12日間の選挙戦の火ぶたが切られた。候補者は届け出後、選挙事務所の前や交通量の多い幹線道路の交差点などで出発式や出陣式を開き、支持者らを前に第一声を上げた。「県民の暮らしを守る」「基地のない平和な沖縄を実現する」。候補者が力強く訴えると支持者らは拍手や指笛で応えた。物価高騰対策や沖縄振興、米軍基地問題、改憲など県民生活と直結する争点が並ぶ今選挙。各候補者は実現したい政策を掲げ、初日から県内各地を駆け回った。

1区

 那覇市おもろまちで出陣式を開いた下地幹郎さん(63)。壇上に立ち「貧困問題の解決が経済成長につながる」と力強く訴えた。イメージカラーのオレンジ色のはちまきを締めた支持者一人一人と丁寧にタッチを交わし、遊説へ出発した。

 国政で連立を組む公明党とともに那覇市牧志の選挙事務所前で出陣式を開いた国場幸之助さん(51)。「国民の幸せに責任を持てるのは、自公政権しかない」と力強く訴えた。ガンバロー三唱で気勢を上げ、選挙カーで街宣に向かった。

 参政党のイメージカラーのだいだい色のネクタイを締めて那覇市おもろまちで出発式に臨んだ和田知久さん(64)。減税・景気対策で日本を立て直すとして「日本人はまだまだやれるんだ」と、終始柔和な笑顔で街頭の聴衆に訴えかけた。

 那覇市泉崎の県民広場で出発式を開いた赤嶺政賢さん(76)。黄色のかりゆしウエア姿で支持者一人一人と固い握手を交わした。「沖縄の平和の心を代表する議員として全力で働く」と決意を語り、ガンバロー三唱で気持ちを一つにした。

2区

 初めて選挙に挑む今野麻美さん(47)は、読谷村のファーマーズマーケットゆんた市場前で第一声を発し、農業や教育政策を重要視する姿勢を見せた。2人の息子を育てる母でもあり「子どもたちに良い日本を残したい」と力強く語った。

 5期目に臨む宮崎政久さん(59)は、初挑戦から13年立ち続ける浦添市城間の交差点から選挙戦をスタート。スローガンは「常笑」、選挙ポスターに保護猫「もち」も起用した。第一声で「必ず小選挙区で勝ち上がってみせる」と力を込めた。

 宜野湾市の沖縄国際大にある、米軍ヘリ墜落現場のモニュメント前で第一声を発した赤嶺昇さん(57)。日米地位協定の改定などを訴え「政治は結果だ」と強調した。演説を終え、妻の昌枝さんとオートバイで次の場所へ向かった。

 宜野湾市長田の交差点で出発式を開いた新垣邦男さん(68)。はちまきから靴まで、イメージカラーの黄色でそろえた。「ウチナーンチュの未来はウチナーンチュで決める」。沖縄の声の発信を決意し、支持者らと気合を入れた。

 比嘉隆さん(47)は、宜野湾市野嵩の事務所前で行った出発式で、新型コロナワクチンの問題を訴えた。

3区

 名護市で出発式を開いた屋良朝博さん(62)。物価高を背景とした生活苦解消に向け、児童手当や年金の拡充のほか、日米地位協定の改定などを訴えた。「一人一人が豊かに生きることのできるための政治をする」と力を込めた。

 沖縄市で開かれた島尻安伊子さん(59)の出陣式。弁士は全国的にも自公の選挙協力が緊密なのが沖縄3区と強調。島尻さんも「公明とタッグを組んで戦う」と述べた。三男・悠さん(30)からたすきを掛けてもらい、街宣へ出た。

 選挙に初めて出馬する新城司さん(46)は、生まれ育った国頭村奥で出発式を開いた。「先祖が残してくれた沖縄を守っていきたい」と決意を示した。出発式に集まった両親や知人らからの励ましを受け、遊説へと繰り出した。

4区

 南風原町の津嘉山交差点で開かれた金城徹さん(71)の出発式では、司会から「届け出番号は1番です」という報告が上がると、周囲から盛大な拍手が送られた。金城さんは、支持者らの指笛や声援が響く中、遊説へ出発した。

 豊見城市高嶺で開かれた山川泰博さん(54)の出陣式。今回は出身の豊見城を含む4区での出馬となった。支援者らに見守られる中、山川さんは感謝を述べ、政策を訴えた。その後、支援者や通行人ら一人一人と握手を交わして支持を求めた。 南風原町兼城交差点で出陣式を開いた西銘恒三郎さん(70)は、支持者と拳を突き合わせ結束を高めた。支持者の男性に「初心を忘れちゃ駄目だよ」と声を掛けられた西銘さんは力強くうなずき、選挙カーに乗り込んで遊説へ向かった。  雨の中、糸満市の兼城交差点で始まった山川仁さん(50)の出発式。自公政権による国民の負担増を訴える山川さんに、支持者から「そうだ」と声が飛んだ。激励の拍手や声援を受け、必勝を誓って笑顔で選挙戦に繰り出した。