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【衆院選沖縄2区】AIで候補者の第一声を分析 訴えの特徴は? キーワードは?


【衆院選沖縄2区】AIで候補者の第一声を分析 訴えの特徴は? キーワードは?
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 15日に公示された衆院選で、県内候補者の訴えにどんな特徴があるのか。キーワードの使用頻度や重要度などを色や大きさで可視化する「ワードクラウド」の手法で、主な候補者(1、2区)の第一声を読み解いた。ベンチャー企業「ユーザーローカル」が無料で提供する「AIテキストマイニングツール」を活用。分析に当たり、「いただく」や「まいる」、「皆さん」など、政策と直接関連しない用語の一部を除外した。

今野麻美さん 農家の課題重要視

 公認を得た「参政党」の党名をちりばめて政策をアピールした。「農家」の低所得や後継者不足などを課題に上げ、「1次産業」を重要視する姿勢をアピールした。教育政策も訴えの柱の一つに据え、「子ども達」のキーワードも浮かんだ。自身の子どもが不登校になった経験にも触れながら「フリースクール」を推進していくことを強調した。

宮崎政久さん 裏金ただすと主張 

 沖縄での弁護士活動を振り返りながら、公費による県内「ホームステイ」の実現など政治家としての実績を前面に打ち出した。自民党派閥による裏金事件に対して「ただすべきことをただす」と主張。主要争点の経済振興について、物価高騰を上回る「賃金」の引き上げ実現を訴え、連立を組む公明と連携しながら賃上げ促進税制を推進していくことを強調した。

赤嶺昇さん 地位協定改定掲げ

 米軍ヘリ事故現場の沖縄国際大前からの第一声で、当時の「ものものしい」状況を振り返り、米軍の特権が担保される「日米地位協定」の改定を強く打ち出した。自民党総裁選で「石破」茂首相が言及した点を強調した。「普天間」飛行場の早期返還を掲げる「佐喜真」淳宜野湾市長との連携も示唆し、与野党の枠を超えた「結果にこだわる政治」を訴えた。

AI分析/2区/新垣邦男

新垣邦男さん 乱立勝ち抜く決意

 前回、照屋寛徳氏の後継として小選挙区で当選し、「2期目」に挑む。候補者が乱立している今回の「選挙戦」を「勝ち抜く」と決意表明した。照屋氏から引き継いだ「2区」の重要性を強調し、「手放す」わけにはいかないと支持を訴えた。米軍基地を抱える沖縄の現状を、自公政権は省みていないと批判。「変える」もキーワードに抽出された。