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国民審査あす15日告示 今崎長官ら最高裁6人


国民審査あす15日告示 今崎長官ら最高裁6人

 最高裁

この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信

 最高裁の裁判官にふさわしいかどうかを国民が直接チェックする国民審査が15日、衆院選公示と同時に告示される。投票も同じ27日に実施される。対象となるのは今崎幸彦長官のほか、尾島明、宮川美津子、石兼公博、平木正洋、中村慎の5判事。

 憲法79条は、最高裁の裁判官は任命されて最初の衆院選で審査を受け、その後10年を経た衆院選時に再審査されると定めている。有権者は辞めさせたい裁判官の欄に「×」印を書き、有効投票の過半数となった裁判官は罷免される。何も記入しなければ「信任」とみなされ、×以外を書くと無効となる。

 1949年の第1回からこれまで25回、延べ190人が審査を受けたが罷免は一件もない。最高裁は2022年、在外邦人が国民審査に全く投票できないことを違憲と判断し、今回から投票できるようになった。

 国民審査の対象となる最高裁裁判官の主な略歴は次の通り。

 今崎 幸彦氏(いまさき・ゆきひこ)京大卒。83年判事補。東京高裁長官を経て22年6月に就任し、24年8月から長官。66歳。兵庫県出身。

 尾島 明氏(おじま・あきら)東大卒。85年判事補。最高裁首席調査官、大阪高裁長官を経て22年7月に就任。66歳。神奈川県出身。

 宮川 美津子氏(みやがわ・みつこ)東大卒。86年弁護士登録。三菱自動車社外取締役、日弁連知的財産センター委員長を経て23年11月に就任。64歳。愛知県出身。

 石兼 公博氏(いしかね・きみひろ)東大卒。81年外務省。国連大使を経て24年4月に就任。66歳。山口県出身。

 平木 正洋氏(ひらき・まさひろ)東大卒。87年判事補。東京地裁所長、大阪高裁長官を経て24年8月に就任。63歳。兵庫県出身。

 中村 慎氏(なかむら・まこと)京大卒。88年判事補。最高裁事務総長、東京高裁長官を経て24年9月に就任。63歳。大阪府出身。