産卵期大型タマン、絶好調


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 3月の海は2月風回り(ニンガチカジマーイ)といって急に低気圧が発生し、大しけとなることがあるので、顔に当たる風向きに気をくばり、風向きが変わると、天候が急変するので注意をしておく。

◎絶好調、産卵期に入った70センチオーバーの大型タマン。船から釣るより磯から釣る方が大きいのが釣れる、珍しい魚だ。昼は深場で、夜は浅場で釣れる。3月に釣れるタマンは70センチオーバー、6キロ以上の大型が多く、釣り上げるとお尻から卵子を出しているのが多い。那覇一文字や泡瀬一文字など深い所では昼夜釣れるがビーチなどでは夜釣りで、冬の季節は夕方より夜明けの上げ潮時にヒットが多い。釣り方は打ち込み釣りが多いが、一文字など深場ではカゴ釣りでも釣果を挙げている。

◎今月いっぱいが勝負、屋我地水路の乗っ込み大型チヌ。沖の深い所から産卵期になると岸近くに接近する和名オキナワキチヌと、周年岸近くにいるやや色が黒いミナミクロダイが沖縄の代表的なチヌである。連日ヒットしている50センチオーバーの大型チヌのほとんどがやや白っぽいオキナワキチヌで大宜味沖の深い所から深い水路に入っている。狙い時は今、4月に入ると潮が引いたように大型は沖の深い所に移動する。

『各地の釣果』

○羽地内海浅場で55センチ、2・92キロのオキナワキチヌ(方言・チンシラー)2月25日、名護市の知念良智さん。ハリス1・5号、ウキ釣り、棚は2ヒロ、満潮から下げに入った午前9時、ヤマトビなどが釣れ、20センチの小型チヌ5匹入れ食いした後に自己記録52センチを更新する55センチがヒットした。(シーランド名護)

○屋我地イカダ釣りで52センチ、これもチンシラー。3月に入って釣れ出したイカダ釣り、狙い時は流れの速い時より潮止まりを集中的に攻める。大潮時は午後、小潮時は午前の潮止まり。釣り人は宮城友希さん。(マンモス名護)

○中城モール海岸、連日色が黒いミナミクロダイ(方言・チン)数釣り。1日、45センチを頭に7匹、釣り人は上当淳さんと玉那覇あつしさん。(熱田つりぐ)

○宇堅ビーチ岩場から70・5センチのタマン。5日昼すぎ、タコの頭を餌に2本のサオを打ち込んだ喜友名啓さんの釣果。
(サンノリー北谷)

○本部新港、午前はチヌ、午後はカーエーがヒット。本部町の玉城和樹さん、ハリス3号のウキ釣りで午前6時から夕方6時まで12時間サオを出した。午前中は35センチのチヌ2匹、夕方に40センチと44センチのカーエーを釣った。(もとぶつりぐ)

《トピック》
 2日から連日50センチ前後のガーラがヒット。ミジュンの群れが入っている中城浜漁港で17本、ルアージグ、ポッパー。(熱田つりぐ)
 ○7・7キロの超特大クブシミ、宜名真漁港で2月27日与那城盛幸さんの釣果。(ステップ名護)

 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)羽地内海浅場で55センチ、知念さん
(2)屋我地イカダの52センチのチヌと宮城さん
(3)中城モールでミナミクロダイを釣った(左から)上当さん、玉那覇さん
(4)宇堅ビーチで真昼にタマンを釣った喜友名さん
(5)本部新港で釣ったカーエーと玉城さん
(6)超特大7.7キロのクブシミと与那城さん