【中国時報】清朝の「千人塚」発見 2ヵ所、700余体の遺骨確認 高雄県


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 第六公営墓地の移転作業を進めていた高雄県の旗山鎮(村)で先ごろ、墓地の敷地内から清朝のものと思われる「千人塚」や記念碑、墓石などが発見された。村役場では歴史的記念物として、保存することにしている。

 発見された「千人塚」は二カ所で、七百余体の遺骨が確認された。記念碑の碑文によると、同村では日本植民地時代に、村人から寄付を募り、村内の埋葬されていた遺体を村洞穴に集めて埋葬していた。墓石には「温」など客家人の姓も少なくないことから、福建人と客家人の武力抗争による死者の遺骨も少なくないのではないかとみられている。
 郷土史家によると、同村は清代、台湾で起こった二回の大きな“反乱”である康煕年間の「朱一貴事件」と乾隆年間の「林爽文事件」の舞台となった土地で、これまでにも客家系のほこらや墓地が多く発見されている。