【中国時報】故蒋介石総統官邸にどろぼう 置物など13点被害


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 総統府は3日、故蒋介石総統と宋美齢夫人が居住していた士林官邸から今年2月、木彫の置物や花瓶など13点が盗まれていたと発表した。警察は、外部からの侵入と内部の犯行の両面から捜査を進めている。
 賊が侵入したのは、来訪者が宿泊する離れの「招待所」で、母屋に被害はなかった。捜査当局では、旧正月で警備が手薄になった際、賊に入られたのではないかと見ている。
 全国各地に点在する故蒋介石総統の別邸は、2000年の政権交代以降、地方自治体に移管され、一般に公開されている。士林官邸も宋美齢夫人の死後、庭園部分が台北市政府に移管されたが、建物は経費の負担が難しいとして、総統府から警備員を派遣していた。総統府では当面、警報システムを導入するなどして、警備態勢を強化することにしている。