【中国時報】中国が協力を表明 台湾のWHA参加問題


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 中国の陳雲林台湾弁公室主任は先ごろ、北京訪問中の江丙坤国民党副主席と会談し、台湾が世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関である世界保健総会(WHA)に参加できるよう、WHOと交渉中であることを明らかにした。台湾政府は中国の意図が明らかではないとして、慎重に経過を見守ることにしている。
 台湾のWHA参加問題は、今回の会談の最大の焦点で、台湾側からの加入への協力要請に中国側がこたえたもの。中国側からは中国と台湾の医療関係者が合同で団体を組織して出席することも提案されたが、江副主席はこの点については拒否した。
 台湾は一九九七年から八回にわたり、WHAへのオブザーバー参加を申し入れているが、いずれも中国政府の強い反対に遭い、実現できなかった。台湾政府は、中国が台湾の名称などの点で条件を付けてくるのではないかと警戒している。