アーラ狙いは「やんばる」へ


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 デイゴ満開、タマン満卵、小魚が動けば大型魚が釣れるのが釣りのセオリーだが、今年は例外で旧暦の7月が2度あるうるう(閏)月で20日ほど釣期にズレがある関係か。G・Wはアーラやタマンなどの大型魚が爆釣れしたが、船釣りのグルクンや磯釣りのグルクマ、サヨリ、カーエーなどの中型の回遊魚が不振という二極化傾向が見られる。
 『アーラミーバイ(和名ヤイトハタ)はクエの仲間で、ガーラ(ロウニンアジ)とともに磯釣りの2大巨大魚だ。釣れる場所が不安定なガーラに比べアーラのポイントは決まっている。県内のアーラのポイントの60%近くはやんばるである』

『各地の釣果』
 ○宜名真の磯で25キロと32.5キロのアーラを2日で釣った名護の赤嶺禎直さん。深夜から明け方にヒットが多いので夕方から磯入りする赤嶺さん、4月24日に25キロ、5月5日には全長115.5センチ、32.5キロのアーラを釣っている。同行は山川さん。(ステップ名護)
 ○国頭村の岩場で31キロ、121センチのアーラ。釣ったアーラの数では県内記録更新中のベテラン大物師、照喜名功一さん。4日、午前4時20分、一人で国頭村の岩場でゲットした。
 ○安田沖、船からルアーで38キロ、130センチのアーラ。4月30日、安田漁港から遊漁船“流星丸”で出た名護市の当山光蔵さん。水深80メートルでアイメタル250グラムピンクのルアーで大物狙い、強引に巻き上げた。(マンモス名護)
 ○東村沖深海釣りで、沖縄のタイ(フカヤーマジク)和名キビレアカレンコ42匹と大釣り。4月29日、安田漁港から“ゆがふ丸”の乗り合いで深海釣りに出た北谷町の島袋幸生さん、水深250メートルでの釣果。他の人も平均30匹ぐらい釣っていた。数釣りのコツは手返し(上げ下げ)を2倍早くすること。(シーランド宜野湾)
 ○じいちゃんの船で僕たちが釣った自慢の釣果。小さいころから年に2、3回は釣りに出ている子供たち、5月3日、読谷村の都屋漁港から“第3りえ丸”新垣正栄さんに連れられ粟国沖のパヤオでキビナゴの餌でフカセ釣り、2時間ほどの釣果。(サンノリー北谷)
 ○慶良間儀志布の磯で26.8キロ、125センチのガーラ。5月6日午前8時半、沖縄での釣り歴1年だという岡村正博さん、師匠の南釣友会比嘉雄二さんのアドバイスでアーラを狙って大物ザオを出し大型ガーラをゲットした。(丸沖つりぐ)
 ○伊是名具志川島で68センチ、4.35キロのタマンなど7匹。那覇市寄宮の比嘉組の社長は伊是名のタマン釣りでは第一人者、若い社員たちと毎月遠征釣りをする。4月28日から30日にかけて具志川島での釣果、いずれも夜の満潮から下げに入る時にヒットしたという。(サンノリー北谷)
 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)比嘉組(琉釣会)の(左から)大嶺、糸満、花城、比嘉さん
(2)安田沖で船から38キロのアーラをルアーでゲットした当山さん
(3)県内数釣り記録更新中のベテラン大物師、照喜名さんと31キロのアーラ
(4)僕たちが釣った自慢の1匹。(左から)もとき、きみや、ちょうた、りょうえい、しょうご、たつき君(いずれも小学生)
(5)やんばるで船からタイ(フカヤーマジク)の数釣りをした島袋さん
(6)慶良間の磯で26.8キロのガーラを釣った岡村さん
(7)2日でヒット2回、25キロと32.5キロのアーラを釣った赤嶺禎直さん(右)