那覇一文字で33キロガーラ


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 週末は旧暦6月1日のヤミ夜の大潮回り、「スク」も姿を見せる夏の釣りのターニングポイント。感性の鋭い釣り人のカレンダーにはすでにアンダーラインが引いてあるはずだ。

『この潮から浅場に大接近する巨魚ガーラ(ロウニンアジ)』
 タマン仕掛けをぶち切られたという声が多くなる季節。ボラをエサに使うならリールはペン4/0、道糸20―30号でないと30キロ以上のガーラは止まらない。

☆1時間あまりのファイトでゲット
 14日、那覇市の奥浜浩さんはメンバー3人と一文字(ハシゴ)に渡った。先日メンバーから、近ごろラインブレイクが多いと聞いていたのでターゲットをタマンからガーラにスイッチし、ボラのエサを持参して仕掛けもペン6/0に道糸30号、ハリス20号の2ヒロ、オモリ60号、ハリはタマン24号とパワーアップした。風が強く小雨まじりの午前2時、「ジー」というリールのドラッグノイズ、サオを立てるといつもの10キロ級とは違う強い引きとラインの走り方からベテランは大型ガーラだと直感した。腕がしびれるほどの1時間余りのファイトでようやく船着き場の階段まで引き寄せた。(丸沖つりぐ)

☆『アーカイブス』
 同じ一文字で20年前にも33キロのガーラがスピニングリールで釣れた。琉球新報1986年6月7日付の釣り欄で紹介。「那覇一文字真昼のドラマ」、スピニングリールで33・5キロのガーラを釣る上原博孝さんが掲載され、ダイワニュースでも全国に紹介された事があった。
 ○本部海岸で67・5センチ、71センチのムネアカクチビとガーラ。今帰仁村の仲里貴博さんは11日にムネアカクチビを、14日にはガーラをいずれも早朝打ち込み釣りでゲットした。(マンモス名護)
 ○うるま市宇堅海岸でも初心者が64・3センチのタマン。17日、釣り歴1年の比嘉直彦さんは左側の防波堤は釣り人が多いので奥の岩場で2本のサオを打ち込んだが、根掛かりがひどく、仕掛けを作っている時に一方のサオにヒットした。(マンモス泡瀬)

『船釣り』
 国頭村安田沖で32・5キロのアーラミーバイ。17日、いつもは磯釣りばかりだと言う平瀬正人さん、父親に急用ができたので代わりに船に乗り大物を釣り上げた。他のメンバーも15キロのアーラを釣っている。(シーメイト)
 ○安田沖の深海釣りマーマチ1キロ前後入れ食い中。
 中級向きで電動リールも必要だが、船釣りはグルクン釣りに始まり深海釣りで終わると言われるほどの釣り。安田沖水深230メートルでマーマチにキンメダイ1・5キロ、シルシチューの2キロサイズ、1キロ前後のビタローにレンコダイが交じって釣れる。水深30|40メートルのポイントでグルクンを狙えば50リッタークーラー満杯になる。グルクン釣りの帰りにはシルイユーやムルー、ミーバイ、ガーラなど水深50―60メートルで釣る。(赤野漁港 第五徳光丸上原船長談)。仕掛けや申し込みなど問い合わせは、うるま市中部漁網具店098(974)0313。
 フィッシング沖縄社 城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)釣具店の店長も慶良間の磯で24キロのガーラを釣る
(2)磯釣り専門の平瀬さんがこの日は船でアーラミーバイを釣った
(3)釣り歴1年、比嘉さんが釣ったタマンとさくらちゃん
(4)地元の利。連日、ガーラとムネアカクチビを釣った仲里さん
(5)那覇一文字で釣った33キロのガーラと奥浜さん
(6)本部イカダで初心者がフカセ釣りでタマンの入れ食い。釣り人は山田さん