トビウオ追いガーラ集まる


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 イラブチャーのように日が沈むと眠る(まじめ?)な魚もいるが、沖縄近海の多くの魚は私たちと同じように夜に強く、暗くなると活発に活動するようだ。今週は船から磯から、涼しいナイトフィッシングのドラマを追ってみる。

◎ダイナミックな夜の大型マグロ釣り
 7月30日夕方5時、海野漁港を出港し2時間で釣り場へ。午前1時から3時にかけて60キロ、57キロ、45キロの大型マグロを釣った大漁屋釣りクラブ会長の翁長考栄さんに西銘さん、幸地さん。3人でほかに2~3キロのマンビカー10匹、3キロ前後のシビマグロ10匹、2キロのカツオ10匹の大釣りをした。釣り船は海翔丸(西銘船長)。
 《タックル》サオ:GSモンスター泳がせ、リール:ミヤマエコマンド15、道糸:PE20号、ハリス120号、オモリ:300号、ハリ:マグロバリ30号、餌:イカ
◎港の岸壁で43・2キロのロウニンアジ、与論島
 ミジュンやガチュンが少ない与論島では夏になると接近するトビウオの群れを追ってガーラや大型のカマサーが集まる。島での大物実績ポイントは遊歩道のある港の外側のフンチュ崎だが、足場が良い船着き場が好きだと言うアンマフ(ヤシガニ)釣りクラブの菊池敏行さんは、6000トン級の大型フェリーが着く岸壁中央付近で7月29日夜10時20分、昨年ここで釣った30キロを上回る全長145センチ、43・2キロのガーラをシビマグロ一匹掛けで釣り上げた。島での大物釣りの餌はシビマグロ一匹を使う。タマン狙いは島に多いイカ、15センチぐらいが多く使われている。(居酒屋ひょうきん竹内さん)
◎親子で渡嘉敷港夜釣りで40センチオーバーの大型カーエーなど7匹
 息子の虎太郎君の夏休みの自由研究のテーマに島を訪れた瀬底正樹さん、港のスロープでカーエーを狙ってサオを出し、7月29日下げ潮時の深夜、午前零時から3時にかけてアタリ続発。持参したサシエがなくなるほどだった。捨てサオに深夜大きなアタリがあり道糸が切られた。先日前の一文字で大型カーエーを11匹釣った人がいると聞いた。(マンモス糸満)
◎荒磯の夜釣り、打ち込み釣りでタマン、ミミジャー入れ食い、渡嘉敷野崎
 7月23日、上原徳光さんら7人グループは野崎の岩場で夜釣りをした。4人が大物狙い、3人がハリス20号、ロールイカの餌でタマンを狙った。ポイントは足元からどん深、海底は砂地、午後8時ごろから朝まで平均してアタリがあり、バラシも十数回あった。ムロアジを餌にした大物狙いにはアタリがなかった。(丸沖つりぐ)
◎運天港、夜釣りでミーバイ55・8センチ、カースビー49・6センチ
 7月29日名護市の比嘉秀雄さんと弘明さんの打ち込み釣りでの釣果。(シーランド名護)

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【写真説明】上から
(1)釣り上げた60キロ、57キロ、45キロのマグロと(左から)西銘、幸地、翁長さん
(2)与論島の岸壁で釣った43・2キロのガーラと菊池さん
(3)親子で夜釣りで大型カーエーを釣った光洋小2年の瀬底虎太郎君とお父さん
(4)荒磯の夜釣りで釣れたタマン、ミミジャーと(左から)登川慎太郎、饒波秀一、上原徳光、上原学さん
(5)運天港でミーバイとカースビーを釣った比嘉秀雄(左)、弘明さん
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