販路拡大へ連携模索 ワールドビジネスフェア、国内外から76出展


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県内外の企業や団体が自社の製品やサービスをPRするワールドビジネスフェア=14日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 世界のウチナーンチュ大会の関連イベントとして、県内外の企業や団体が自社の製品やサービスをPRする「ワールドビジネスフェア」が14日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで2日間の日程で始まった。国内外の企業、団体、官公庁などが76のブースを出展。内訳は海外9、県外8、県内59となっている。

 ワールドビジネスフェアはこれまで、主に消費者向けのビジネスを想定した企業の参加が多数だったが、今回は国内外への販路拡大を目指し、企業対企業のビジネス連携を模索する企業が多く出展した。
 風・水力発電機開発ベンチャーのATOM(那覇市、玉津吉二社長)は、プロペラの羽根を効率的に回転させる新技術「TAMAFAN226」を展示。玉津社長は「2年間かけて国際特許を取得した。この技術を国内外に売り込みたい。訪れた外国人の反応は良かった」と意気込んだ。
 種苗ベンチャーのアースノート(名護市、緑間敏和社長)は、イネ科の植物「ソルガム」の国内外への売り込みを狙う。ソルガムはサトウキビの倍以上、砂糖が収穫できるため、バイオエタノール原料として有望視されている。安里積秀常務は「特に南米進出を狙っている。訪れた人の反応はおおむね良好だった」と話した。
 大会に参加するため香港から訪れた男性は「見たことのない製品ばかり。日本は細かいところまできっちりしていると感じた。思わぬところから新しいビジネスが生まれるかも」と期待を膨らませていた。
 15日は出展企業のプレゼンテーションや新ウチナー民間大使などの講演会が開かれる。