夢抱いて挑んで 母校北玉小で児童激励 牧志さん(米ユタ州)


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「間違ってもいいから一生懸命やることが大事だ」と語る北玉小卒業生で米国ユタ州在住の牧志エンヂェルさん=12日、北玉小学校体育館

 【北谷】第5回世界のウチナーンチュ大会で来県した牧志エンヂェルさん(50)=米国ユタ州=は12日、母校の北谷町立北玉小学校(山内たづみ校長)を訪れ、同校児童らと交流した。二十歳の時に単身渡米した牧志さんは自身の体験を語りながら児童らに「何事も恥ずかしがっては駄目だ。間違ってもいいから一生懸命やることが大事だ」と語った。

 宜野湾市出身の牧志さんの日本名は啓和(ひろかず)。同校に5年生まで在学した。普天間高校を卒業後、「大陸を見たい」との一念から、姉の智恵子さんを頼って米国に渡った。それから30年。青少年のカウンセリングを行い、ユタ州県人会の副会長を務める。ウチナーンチュ大会のため智恵子さんや県人会のメンバーも来県した。
 牧志さんは自然豊かなユタ州の様子を大型スクリーンを使って紹介し、「僕は米国に行って自分を見つけることができた。夢を持っている子は強い。みんなも夢を持って」と語った。
 また「今、世界中でウチナーンチュが活躍している。みんなもティーダ(太陽)の子だから頑張って。ユタ州に来たいときは僕に連絡して」と激励。児童らにユタ州の旗や本などを贈った。
 交流会では、児童らが三線や琉球舞踊などの伝統芸能を披露した。