ハワイ7勇士、映画化へ 「人類愛、世界中に伝えたい」


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 終戦直後の沖縄で食糧難の沖縄住民を救うため550頭の豚を届けたハワイ勇士の物語が、ハリウッド映画化に向けて動きだしている。中心となっているのは米国ハリウッドで活躍するメークアップアーティストの佳緒里・ナラ・ターナーさん(77)ら。佳緒里さんは「人類愛にあふれた話。絶対に映画化して世界中の人に伝えたい」と意気込んでいる。

 佳緒里さんは多くのハリウッド映画の製作に携わるトップアーティスト。2005年に米ロサンゼルスで開かれたミュージカル「海から豚がやってきた」の制作に関わった際、豚の話を知った。「この素晴らしい話を知らなかったことが恥ずかしい」と感動し、映画化を考え始めた。
 台本はミュージカルで演出を担当した演出家・振付師の池内美舟さんに依頼。完成次第、資金集めや監督探しに取り組む。
 池内さんは「沖縄のゆいまーる精神が素晴らしい」と話す。ミュージカルを企画した実行委員会の浜端良光さんは「海外の人にも分かりやすい話だ。映画になることで国内外に伝わるはず」と期待している。