根掛かりしない砂泥地で


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 中通しオモリで、ちょい投げ釣りから、パワフルな昼の遠投投げ釣り「トロピカルキャスティング」で釣果2倍。さんご礁は根掛かりが多く本土のようなキスの投げ釣りには不向きだが、魚の餌場やすみかでもありサンゴ周りの根掛かりしない砂泥地を狙えばカタカシ、フエダイ、クワガナー、ジューマー、キス、ベラ、コチ、チヌなどいろんな魚が面白いように釣れる。100メートルル近く遠投しても根掛かりしない釣り場選びからスタートだ。

『今週のテスト済みおすすめ釣り場』
 (1)本部新港南端の岸壁 2日、午前8時30分ポイントへ到着。以前ここでタマンを釣ったという先客のカップルは、この日は一夜頑張ったがアタリはなかったという。その隣でミミズの餌で第一投を投げるとオジサンがダブルヒットした。そのほかにもジューマー、シルイユーなど連続ヒット、9時すぎに大型フェリーが入港し10時に出航した後、われわれも次のポイントへ移動する。この日の餌はミミズやぜったいくわせ(エビのむき身)などいろいろテストした。

《ポイント》
 10時から12時の方向に遠投する。根掛かりは少ないが時々ハリだけ切られることもある。夜明けから早朝を狙えばまずボーズはなし、すぐにアタリがあるのでサオは手持ちにしておく。人が多い時は赤灯左側の旧フェリー着場も良い。(ポイントは防波堤釣り入門86ページA)
 (2)古宇利漁港右側の長い防波堤先端部
 午後4時から1時間半ぐらいのテスト釣り。10時から2時の方向に遠投、巻き上げる時はテトラの上から巻く。釣果はジューマー、オジサンなど。ここは島エビの餌を使った夜釣りでキスの30センチオーバーの記録物が狙えるポイントで、昼はカゴ釣りで小型のグルクンなどが釣れる。昔のフェリーの水路を狙う。隣でウキ釣りをしていた人が「餌は何か?」と見に来るほど連続ヒットした。(ポイントは防波堤釣り入門83ページA)

《仕掛けの特徴》
 サオ、リール、道糸、オモリのバランスを取り遠投仕様にする。沖縄の釣り魚にマッチしたハリス3号の市販の2本バリ仕掛けを使うこと。
 ○初心者向きおすすめタックル
 サオ:シマノホリデーライトキャスト360HX(小売り6000円以下)リール:シマノスーパーエアロS5000番にPE2号の道糸を200メートル巻く(小売り4000円以下)オモリ:ジェットてんびん20号(1個120円ぐらい)仕掛け:2本バリ投げ釣り仕掛けでハリス3号のキスバリ12号以上にする(必ず)。沖縄向きの仕掛けは、がまかつの「なんでも投げ釣り仕掛け(品番43933)」でハリスは3号で下のハリがチヌバリ、上のハリがキスバリになっているので上にミミズ、下に活きエビをつけチヌを狙う欲張り仕掛け。
 【注】順次ポイントのテスト釣りを実施中です。同行希望の初心者またはカップルはご連絡ください。餌はミミズ400円ぐらい(1人で1日サオ2本出した場合)。ほかに赤エビ(小)、ぜったいくわせなど。また島ミミズや島エビを入手すればチヌもヒットします。

『冬の釣りのコツ』
 水温が下がると産卵期以外の魚は少し深い所に移動し動きが鈍くなるので食欲が落ちるようだ。投げ込んでじっと待つのではなく、ゆっくりとエビが歩くようにリールを巻いて誘いをかけることを忘れないようにする。
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 フィッシング沖縄社 城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)本部新港での釣果。長いヒゲで砂を掘って餌を探すオジサンは砂地に多い
(2)本部新港一投目にダブルヒットしたオジサン。群れの上に餌が落ちたのかな?
(3)ムルーやジューマーが多い古宇利漁港は絶対ボーズがないポイント
(4)根掛かりが極端に少ないジェットてんびん
(5)ミミズは動いてつけにくいのでタオルの上に置いて親指で押さえて上からハリを通すと動かない
(6)冬の北東の風にも強い古宇利漁港の防波堤。風が強い日は大橋下に移動する
(7)ゆっくり仕掛けを動かし誘いをかけると2匹ヒットした