食を資源に地域おこし 北谷グルメバトルきょう開幕


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
食を観光資源にした地域活性化に取り組む北谷町観光協会や町飲食業組合のメンバーら=7日、北谷町観光協会

 【北谷】北谷町内の飲食店30店が自慢の新メニューを出品し、来場者の投票でグランプリを決める「第3回C―1ちゃたんグルメバトル」(北谷町観光協会主催、琉球新報社共催)が10、11の両日、北谷公園野球場前広場で開催される。

昨年2月に1回目が開催されて以降、地域の食材を使った同様の取り組みは県内にも広がり、ご当地グルメの発掘を通じた食の観光資源化や地域おこしに注目が集まっている。
 「C―1」の仕掛け人の一人、北谷町飲食業組合の棚田貴義組合長は「食で北谷の名物をつくりたいと以前から考えていた」と振り返る。昨年2月、中日ドラゴンズのキャンプにも合わせ、観光客に北谷を知ってもらう意味も込めて第1回を開催。12店舗が出店し、約2500人が集まった。「これはいける」と確信したという。
 北谷での開催を皮切りに、同様の大会は南風原町などでも開催され、県内各地に波及しつつある。棚田さんは「各市町村で開催し、沖縄全体のナンバーワンを決めるような大会があっても面白い」と期待を込める。
 グルメバトルの開催が、飲食店の新メニューの開発や食材の掘り起こしにもつながっている。棚田さんと共に運営に当たってきた同組合の勝見悦典さん(39)は「続けるうちに北谷の名物が生まれ、おいしいものを食べるなら北谷と言われるぐらいにしたい」と見据えている。