北風でポイント選び


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 水温が23度以下になる12月20日前後には決まったように慶良間周辺に鯨が姿を見せ、そのころから沖縄の冬の釣りのシーズンインである。真冬でも餌をつける指が「かじかむ」ことがない暖かい沖縄だが、冬は10メートル以上の北風の吹く日が多く体感温度は低い。今週は北風が当たらない冬の人気ポイントをリストアップした。

『離島』
 ◎フカセ釣りでは、ずばり慶良間奥武島5番のグレ狙い。
 ◎東西南北にポイントがある全天候型伊是名島のウキ釣りのチヌ。(運天港から1日2便)
 ◎北風に強い離島の一文字、渡嘉敷港と座間味港のガラサー、グレ、タマン狙い。
『山原のカゴ釣り』
 ◎安定度ナンバーワンの宜名真漁港と安田漁港のグルクン、グルクマなど風向きによって釣り分ける。(北風の日は宜名真)
 ◎金武浜田漁港も北風には強い。いずれもミジュンが入っている時は食いがよい。食い渋る日は底スレスレに釣るのがコツ。
 ◎15メートル以上台風並みの風の強い日は本部半島安和海岸へ。
『中南部の投げ釣り』
 満潮前後の早朝を狙えば確率90%の五目釣り。
 ◎糸満報得川河口のユダヤガーラ、チヌ、キス、コチなどここでの餌は島エビが抜群、次いでゴカイ、冷凍エビ類。
 ◎中城津覇海岸、チヌ、キス、ガーラ、ヤマトビー、ボラなどが釣れる。餌は活きエビ、ゴカイ、冷凍エビ、サンマなどがおすすめ。浅いので満潮前後を狙う。
 ◎山原なら古宇利漁港右側の防波堤から遠投でキス、ユダヤガーラ、ムルーなど。餌はゴカイ、活きエビなど。いずれも2本バリ仕掛け、釣り場により餌は2種類つける。スルルやサンマ切り身なども少しずつ持参する。
『昼夜狙い投げ釣り』
 昼は中型魚・夜は一発狙い。
 ◎車横付けは運天港のカーブ付近、水深があるのでオモリが着水しても数秒間は道糸を送り込む。昼はカニの餌盗りが多いので5分置きに餌の点検をすること。ガーラ、オジサン、イジュキンなどが釣れる。
 ◎与那原ニュータウンの深場の夜釣りのチヌ狙い。カニか島エビの餌で打ち込む。深夜狙いだと確率は屋我地以上。
『穴場』
 カゴ釣り、サヨリ釣り、打ち込み釣り。船が着かない日の安謝新港の中央桟橋、北風にも強い。(船が入ると立ち入り禁止)
『風が強い日の深場チヌのウキ釣り場』
 大宜味村塩屋湾、昼夜竿が出せて釣り場も広い。
『好天ならボーズなし本部新港』
 遠投投げ釣りは港の南端から南に向かって投げる。カタカシ、ユダヤガーラなどがゴカイの餌で釣れる。ブラボール穴釣り仕掛けで赤灯右側の防波堤でベラに似た「メギス」が入れ食いした。
『その他』
 那覇一文字、泡瀬一文字。マンモス丸半日グルクン釣りや本部イカダ新春一番乗り予約など。
 ◎本年もご愛読ありがとうございました。新春は5日の夕刊からスタートします。
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 フィッシング沖縄社、城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)ガラサー、グレ、タマン狙い、渡嘉敷一文字
(2)本部新港半日テスト釣りの釣果、左の赤い小さい魚が穴釣りのメギス
(3)古宇利漁港右側の防波堤は遠投投げ釣り、カゴ釣り、イカ釣りOK
(4)本部新港南端のボーズなし超遠投ポイント
(5)活きエビでの釣果(報得川)
(6)中城浜漁港の南側津覇海岸の穴場
(7)冬の人気ナンバーワン報得川河口は両側から釣れる
(8)車横付けで遠投投げ釣りが楽しめる運天港カーブ付近