南風原のかすりPR 翔南小の児童、伝統文化週間で行進


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
約600人が参加し、かすりの道を練り歩く道ジュネー=7日、南風原町喜屋武

 【南風原】10月末から「伝統文化週間」と銘打ち、地域の人々を招き地域の歴史や文化を学ぶ取り組みを行ってきた翔南小学校(友利恵良校長)の全校児童が7日、町内を地域住民と一緒に道ジュネーし、同週間を締めくくった。

 道ジュネーに参加したのは全校児童477人と職員、城間俊安町長、赤嶺正之教育長をはじめ、町内各団体の代表など約600人。児童らは地元から借りたかすりの着物やエイサー衣装姿で登場。地域住民も自前のかすりのシャツや着物姿で参加した。
 同校からナカヌカー公園、かすり会館、かすりの道を経由し、照屋公民館前まで約1・5キロの道のりを2時間かけて練り歩いた。前日の6日は4年生がかすりの道にかすり模様のペンキを塗るなど雰囲気を盛り上げた。
 各公園では児童が空手演武やマミドーマ、エイサーなどを披露、地域住民と一緒に「南風原音頭」を踊った。黄色のかすりの着物姿で先頭を歩いた砂川千菜津さん(12)=6年=は「地元のかすりを着ることができてうれしい。道ジュネーは少し恥ずかしいが、いい経験になった」と笑顔を見せた。沿道に駆け付けた同町喜屋武の知念幸徳さん(77)は「素晴らしい取り組みで感激だ。地元のかすりのPRにもつながる」と歓迎した。
 友利校長は「地域の伝統文化を知り、誇りを持つ機会になった」と強調した。