総合教育センターが16校のHP閉鎖 不正アクセス捜査へ


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 県立総合教育センターは12日までに、県立高校などのホームページ(HP)を閲覧しようとすると、自動的に外国の無関係なサイト画面が表示されるトラブルを確認したとして、県立高校・特別支援学校計16校と八重山教育事務所など五つの教育団体のHPを閉鎖した。

同センターはHPを再開できるよう復旧作業を進めている。
 5日、泊高校午前の部のHPを見た人から「関係ないサイトに移動する」などと、県教育庁に連絡があった。センターは4日午前4時~5日午前9時8分の間に、同校と同センター、泡瀬特別支援学校のHPのデータが改ざんされたことを確認。同様の構成でHPを運用している計16校、5団体のHPを閉鎖した。
 センターによると、HP閲覧によるウイルス感染や情報漏洩などの被害は確認されていないが、悪意のあるプログラムに感染した可能性も否定できないとして、期間中に対象のHPを閲覧した人に(1)ウイルス対策ソフトを最新の状態にし、ウイルススキャンを実施(2)基本ソフト(OS)を含む全システムの再インストール―のいずれかを行うよう求めている。県警は不正アクセスなどを視野に捜査を進めるとしている。
 HPが閉鎖されたのは次の通り。
 【高校】北山、名護、球陽、陽明、那覇、那覇西、八重山商工(定時)、中部商、宮古総実、泊(午前)【特別支援学校】名護、美咲、大平、島尻、西崎、泡瀬【教育団体など】八重山教育事務所、地理歴史科・公民科研究協議会、技術家庭科研究会、中学校文化連盟、県立総合教育センター