与那国マラソン、最多459人出場


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雨の中を力走する選手たち=10日、与那国町久部良

 【与那国】第20回日本最西端与那国島一周マラソン大会(同実行委員会主催)が10日、開催された。与那国中学校グラウンドを発着点にする25キロコースと日本最西端の西崎灯台を出発する10キロコースに過去最多の459人が出場。あいにくの雨模様だったが、406人が完走した。

 25キロコース男子は具志堅守さん(30)=読谷村=が2連覇を達成。女子は桑田絵里子さん(37)=石垣市=が初優勝した。10キロコース男子は初出場の早坂尚洋さん(29)=千葉県=が優勝。女子は東濱リエさん(48)=与那国町=が3年ぶりの優勝を飾った。
 同大会はアップダウンの激しい過酷なコース設定だが、海や山に囲まれた与那国島の大自然を楽しめるのが魅力。25キロは今年からコースを変更して、景勝地の南牧場を通るようになり、いっそう魅力が増した。
 上位進出を狙って激走する選手から、最西端の景色をカメラに収めながらゆったりと走る選手まで、それぞれの楽しみ方でゴールを目指した。
 沿道では地元住民らが飲み物や水を含ませたスポンジ、バナナなどの食べ物を配り、選手を応援。子どもやお年寄りもどらやパーランクーをたたきながら声援を送った。
 大会終了後には交流会も開かれ、地元漁師が釣った魚を舟盛りにして提供。伝統芸能も披露され、住民との交流を深めた。
 10キロ男子で優勝した早坂さんは「半年前に旅行で与那国を訪ねた時、マラソンに参加しようと思った。雨が降っていたが、かえって走りやすかった。優勝することができ、楽しむこともできた」と語った。

※注:東濱リエさんの「濱」は、右側がウカンムリに眉の目が貝