コラソン4位浮上 トヨタ紡織に30―29


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 日本ハンドボールリーグの琉球コラソン(5位=3勝5敗1分け)は18日、山梨県甲州市塩山体育館でトヨタ紡織九州(4位=3勝4敗2分け)と対戦し、30―29で競り勝った。紡織を下したことで、再びプレーオフ進出ラインの4位に浮上した。

6得点を挙げたLB村山裕次が、リーグ通算400得点を達成した。コラソンは24日、浦添市民体育館で首位の大崎電気(11勝)と対戦する。

◆POへ貴重な1勝
 コラソンが紡織との直接対決を制し、再び4位に浮上。PO行きに向け、貴重な1勝を挙げた。
 前戦で二桁得点を挙げた東長濱秀作へのパスが「警戒された」(水野裕紀)ことから、水野が自ら紡織の守備を割ってカットインなどで得点。チーム最多の8得点を挙げた。村山も6得点と続き「全体的にシュートの決定率も良かった」と勝利を喜んだ。
 守備も従来の陣形とは異なる横一戦で紡織の意表を突き、後半残り10分から高めに切り替えて勝負を懸けた。残り30秒に1点差に詰め寄られたが、粘って守り、逃げ切りに成功した。
 紡織に勝利したことでPOに一歩近付いたコラソン。来週には11戦全勝の大崎電気、昨季王者の大同特殊鋼との連戦がある。東長濱は「注意する相手はベンチメンバーも含め全選手。しっかり対策したい」と気を引き締めた。

琉球コラソン(4勝1分け5敗)
30―29(15―15,15―14)
トヨタ紡織九州(3勝2分け5敗)

◆うまく逃げ切れた
 東長濱秀吉監督の話 これまでの守備システムとは全く違う横一戦の陣形で守り、残り10分から従来の高めに守る陣形に変えた。多少ミスもあったが、うまく紡織の攻撃を抑えて逃げ切ることができた。