基地縮小・閉鎖求める 県、市町村相次ぎ抗議


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 那覇市で18日に発生した、米海兵隊将校による住居侵入事件を受け、19日、県や県議会、市町村、県内政党が一斉に抗議し、怒りの声を上げた。出先機関や海兵隊外交政策部などを訪ね、抗議。深夜外出禁止令の順守確認など、より具体的な対応策を求めるとともに、抜本対策として基地の縮小、閉鎖を求める声も強まっている。那覇市議会は20日、本会議での抗議決議の提案を決め、同日可決される見通しだ。

 県基地対策課は、米軍キャンプ瑞慶覧の海兵隊政務外交部や沖縄防衛局を訪ね、外出制限に対する確認体制や違反数の公表など、具体的な対策を強く求めた。中部市町村会は、在沖米国総領事に「怒りの言葉がみつからない」と非難。海兵隊政務外交部のウィリアム・トルーアクス部長や沖縄防衛局の武田博史局長らは、新たな再発防止策の具体的内容は明らかにしなかった。