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豊崎タウン特設会場で1日から始まった木下大サーカス。8年ぶりの沖縄公演とあって、初日は雨模様の天気にもかかわらず親子連れなど多くの人が詰め掛け、2回の公演とも約2千人収容の会場が満員となる盛況ぶり。照明と音楽で幻想的な雰囲気の中、繰り広げられる鍛え上げられた一流の妙技に、客席からは「すごーい」などと大きな歓声が上がり、興奮に包まれた。
開演前のオープニングセレモニーで、琉球新報社の富田詢一社長が「大人から子どもまで楽しめる素晴らしいサーカスの感動体験を多くの人に知らせてほしい」とあいさつ。木下サーカスの木下唯志社長ら関係者がテープカットした。
公演ではライオンが調教師の合図で台から台へ飛び移ったり、後脚だけで立つなどさまざまな芸を披露。球体の中を走るオートバイショーや地上13メートルの台から飛び出す空中ブランコなどの華麗な技の数々に、満員の観客は手に汗握りながら見入った。目隠しをしたままの空中ブランコが見事成功すると、客席から大きな拍手と歓声が上がった。
オープニングセレモニーでエイサー演舞を披露した後、公演を観賞した豊見城中学校2年の照屋里奈さん(14)は「全部がとても楽しかった。ピエロもかわいかった」と初めてのサーカスを満喫していた。
家族4人で訪れた玉那覇尚さん(38)=豊見城市=は「サーカスを生で見るのは初めてだが、驚きの連続だった。空中ブランコはハラハラした。大満足」と笑顔を見せた。8年前の沖縄公演にも足を運んだという知念貞雄さん(70)=同市=は「何回見ても素晴らしい。次もまた来たい」と、満足そうに話した。